心・精神・魂。あるのは○○だけ

こんにちは。折居です。

よく『心が叫びたがってるんだ』とか『精神と時の部屋』とか『魂のルフラン』とか言うフレーズを聞いたことありますよね？

ない？

実写の見過ぎですよ？アニメ見た方が良いです。

心・精神・魂。それらって一体何なのでしょうか？

そんな曖昧な言葉に頼るのはもう十分なので、サンテでは分かる範囲で現実的に行こうじゃないですか！！！

全部をまとめて『ココロ』としましょう。

ココロの場所探しの歴史は実はかなり古く、私以外にもどうでもいい事をとことん考えたい人達が居るんです。

そう、哲学者のお歴々です。

ロマンチスト哲学者『アリストテレス』は、ココロは胸（心臓）にあると考えました。

『好きな人を想像してごらん？胸がドキドキするだろう』と彼は言います。

恋という禁断症状は、動悸もドキドキも一緒にしてしまうんですから、怖いもんです。

一方で、リアリストで医術の祖『ヒポクラテス』は、ココロは脳にあると考えました。

やはり医者は面白さなど追及しないんですね。ユーモアの欠片もない。

ホルモンの働きや神経伝達物質をさしてココロとするのは合理的で現実的です。

・ ・・あなたを含めた現代の多くの人たちと同じ考えですね。

・・・愛って何なんですかね。

これに対して、ココロを別個の存在として認めようとする立場もありました。

中世フランスの哲学者『デカルト』は、心身（物心）二元論を説きました。

簡単にいえば、精神と身体は別の物であるという考え方です。

この人に関しては、『全ては神のおぼし召し説』を否定したので、リアリストではあるんですが、その反面で『魂』とかロマンチックな事も言い出したので、良く分かりませんね。

でも、脳とは別のココロって何なのでしょう？どこにあるのでしょう？

『そもそも場所探しという問いかけ自体が間違いだ！』

と、そもそも論を持ち出して、この最高に面白い議論に終止符を打った人物がいます。

近代イギリスの哲学者『ライル』です。

ライルは『心の概念』という著書において、デカルト、ひいては西洋哲学が唱えた『心身（物心）二元論』をめちゃくちゃ論破します。

『心の場所探しをするのは，大学を構成する建造物と大学という機能を同一視する誤り（カテゴリーミステイク）である』

という比喩を使った彼の主張は非常に説得的です。

表題の答え合わせをしましょう。

心や精神や魂が、もし可視化や具現化ができ、存在を確かめることができるのであれば、それは細胞や組織以外で構成されたある種の『器質』と言えるでしょう。

しかし『人間』は、器質的には確認できない○○を搭載した生き物です。

○○に入るのは、『機能』と言うほかありません。

味気ない言い方をすれば、『ココロ＝機能』です。器質ではありません。

そして、仕事の話をすれば、慢性疼痛は機能の問題です。要は『ココロ』が大きく関わっているのですよ。

現代日本の整体師『折居』でした。