ドライヤー活用術・再び

冬の寒いこの時期は、夏に比べ体調が悪化しやすくなる患者さんが多いです。

以前も投稿しましたが、ドライヤーはそんな時かなり役に立ちます。

「冷え」によるストレスは、患者さんが思っていらっしゃる以上に大きく、かなりの負担です。

自律神経系の不調や精神疾患、心身症に至るまで、ストレスによって悪化するのはご存じでしょうから、冬の寒さが体調に及ぼす影響もご理解頂けると思います。

有効なセルフケアはやはり「温める事」です。

温まると血行が良くなるから。とかではなく、単純に寒いと緊張する、温かいとリラックスできる。くらいに思っていてください。

ドライヤーはお風呂みたいな準備に時間がかかるわけでもないので使い勝手が良くオススメです。

しっかりと乾かして頭部が温まると、その後の睡眠時に丁度温度が下がっていき、睡眠の質はよくなります。

水は熱を逃がしやすい事で知られており、中途半端に乾かしたりタオルだけ撒いて後で乾かしたりしていては、せっかくお風呂で温もった身体もどんどん冷えていきます。

特に睡眠障害（入眠困難・中途覚醒・不眠症等）の場合、頭部の冷えは睡眠の質を下げるため、避けておきたいですね。

また、温かな風は「不安や痛み」でも軽減してくれます。

脳の緊張で感覚が過敏になっている時、不安や痛みは増しますが、ドライヤーを上手く使えば、緊張が和らぐからです。

やり方は単純で、洋服の中やお腹、背中など「気持ちが良さそうな場所」に温風を当てるだけです。

本当にそれだけで効果があるので、騙されたと思って是非やってみて下さいね。