自律神経を整える一番いい方法

 

自律神経の整え方

 

結論から言えば、自律神経を整える方法は、あらゆる範囲にわたって無数に存在します。

 

睡眠、心理療法、運動療法、食事療法、薬物療法、リラクゼーション、呼吸法、気晴らしなど…。

 

こういった方法の全てが自律神経を整えてくれる可能性を十分に秘めていて、実際に治っていく人を私は大勢見てきました。

 

ただし、これら様々な方法は有効ですが、どれか一つだけで目標達成できる程の力は持っていません。

 

例えば、抗不安薬や抗うつ薬など薬物療法だけを行っていても、ひどく乱れてしまった自律神経は上手く機能しないのです。

 

そのため、いくつかの方法を掛け合わせて用い、どのレベルで実行するのかを、その日コンディションによって考えなければなりません。

 

いくらガムシャラに頑張ったところで、コンディションを考慮せずに無理が生じれば、目標を達成する前に継続困難になるでしょう。

 

どんな方法もコツさえ掴めば無意識に生活ルーチンに組み込んで効果を得られますので、自分の生活に組み込みやすい方法を探してみてください。

 

自分にとって無理なく上手くいくものをいくつか見つけ、その日のコンディションに合わせて継続していくことが、自律神経を整える一番いい方法です。

 

上に挙げたいくつかは、数十万のデータに裏付けされた、医療ガイドラインを参照にした方法です。

 

別の方法を探す必要は特にありませんが、それこそ、ありとあらゆる範囲にわたってメソッドは存在しますので、色々な方法を試してみるといいでしょう。

 

上手くいかない時のアドバイス

 

患者さんの中には「私の自律神経の悩みは深刻です」「自律神経が乱れた原因がちゃんとあるはずです」「睡眠やリラクゼーションで治るとは、とても思えません」と疑われる方が少なからずいらっしゃいます。

 

中には「こちらに伺う前に、既に色々な方法を試しましたが効果がありませんでした」とまで言われる方もいらっしゃいます。

 

そんな方に3つアドバイスを申し上げます。

 

1：不調を一人だけで管理することはありません。

2：継続と訓練が必要です。

3：コンディションを把握して、再現性を高めましょう。

 

これら３点を抑えることで、自律神経はより効率よく整います。

 

【①不健康時の健康管理】

 

上手くいかない最大の要因は、自己流に頼っている節にあります。

 

あなたが知っている自分の身体は、「健康な状態」の時であり、心身ともに疲弊している「不健康な状態」の時ではありません。

 

「健康な状態」と「不健康な状態」には、あなたの想像している以上に比べられない程の大きな差があるのです。

 

自己流で上手くいかないのであれば、あなたの周りにいる家族や友人、そして医師や専門家たちと一緒に取り組むようにしましょう。

 

医師や専門家は「不健康な状態」のプロフェッショナルであり、あなたの目的達成のためには、どの様に進んで行くのがベストなのか？を、一緒に計画立ててくれるでしょう。

 

もちろん私もプロフェッショナルの一人です。

 

気軽に相談してください。

 

【②目的達成までの過程】

 

目的達成までに必要なのは、継続と訓練です。

 

自律神経を整える方法は、どれも難しいものではないのですが、ある程度の期間と、それなりの訓練を要します。

 

元の素養以外にも年齢・性別・性格・生活環境・症状の軽重などが関係しますので長期的なビジョンでいた方が無難でしょう。

 

私の施術経験上「2～3カ月の訓練で何の成果も認められなかった」人は今の所おりませんので安心してください。

 

継続が上手くいくコツは、無理のない範囲でやることです。

 

また、より効果を上げるために訓練を行います。

 

ただ漫然と反復行動しているだけでは、上達しませんので注意してください。

 

継続に伴って精度を高めていくと良いでしょう。

 

【③コンディション（体調・状態・状況）の自覚】

 

自律神経を整える上で、最も重要なのは「コンディション（体調・状態・状況）の把握」です。

 

毎朝の朝食でも、お腹の空き具合や体調によって量やメニューを変える様に、私たちは普段から自身のコンディションを認識しています。

 

健康な状態であれば、肌感程度のコンディション認識でも、そこまで支障はありませんが、不健康な状態では違います。

 

なぜなら、不健康な状態でその日のコンディションを見誤った行動をすると、1週間ほど何もできない状態が続くケースは珍しくないからです。

 

逆に、コンディションをしっかり認識できれば、問題はスムーズに解決に向かうでしょう。

 

成功した時と失敗した時のコンディションの違いを知ることで、成功は再現しやすく、失敗は未然に防ぐことができるからです。

 

コンディションを便通具合や食欲から測るのも良いでしょう。胃腸の機能は自律神経の反応が現れやすい部分です。

 

思考と行動の蓄積から、どうやれば成功を偶然ではなく必然に変えられるかを試行錯誤するのです。

 

最後に

 

自律神経の問題で、様々な方法を試しても悪戦苦闘されている方や、望むような効果が得られない方は、絶対に問題を一人で抱え込まない事です。

 

例えば、不安や不眠に対処する方法です。

 

自分ではどうしようもなくなるまで放っておいて、夜遅くになってどうにかしようとする人もいますが、それはよくありません。

 

自分一人の考えでは解決できないから不安になっているのです。

 

不安でよく眠れないと、自律神経は更に乱れて悪循環に陥ってしまいます。

 

薬を服用してもなかなか解決しなかった問題が、施術やカウンセリングでうまく改善していく患者さんを私は何人もみてきています。

 

とにかく、「自律神経の症状のせいで、夜眠れなかったり、不安になったりするのは仕方ない」と諦めてはいけません。

 

適切なサポートがあれば、改善できる問題なのです。