頭痛や不安はドライヤーで解消するかも？

慢性症状は、基本的には生活習慣を改善することで予防・改善ができます。

ただ、症状が出た時に「生活習慣の改善」は即効性がある対策にはなりません。

頭痛や不安、その他の症状が突発的に襲ってきた時、何か即効性があるものは無いだろうかと考えていたのですが、意外なモノが役に立つことを発見しました。

それは「ドライヤー」です。

やり方は簡単で、何か症状が出た時にドライヤーの温風をミゾオチや脇腹に当てるというものです。

そんな事で効くの？何で効果があるの？と思うかもしれませんが、理由はちゃんとあります。

私たちの脳は、痛みや熱など様々な情報を随時伝達することで「痛い」や「暖かい」と感じています。

簡単に言うと、Aという情報が脳に入って初めてAと感じられ、Aという情報があっても、脳に入らなければAを感じる事ができないようになっているのです。

私たちの脳は常に多くの情報にさらされているのですが、服の重みなどを普段意識しないように、全ての情報を受け入れるようにはなっておらず、より強い情報を選りすぐって処理しています。

脳に入っていく時に、情報の選定を行っている場所を「ゲート」に例えて、入っていく情報をコントロールすることを『ゲートコントロール』と言います。

かゆい所をギュッとつねると、かゆみが治まったように感じた経験はありませんか？

それがゲートコントロールです。

「かゆい」という情報を、より強い「つねる」という刺激の情報で上書き・あるいは阻害といった形でコントロールしているのです。

ドライヤーには熱や風といった自然に感じられる情報よりも、より強い刺激があり、それらが脳に入って行く事で、ゲートコントロール効果が期待されるのです。

気分が悪い時に「風に当たってくる」と気分が治まったりしますが、心地よい温度と風量はリラックス効果が想像以上に高いんでしょうね。

実際に頭痛時と腹痛時にドライヤーを試したのですが、両方で軽減か改善が出来ました。

もちろん個人差があったり、症状の重さでも違うでしょうが、動悸がした患者さんに試してもらって即効性を体験していただくこともできました。

どの症状まで効果があるかは不明ですが、自宅で症状が出た時は是非試してみてください。

患部に直接というより、気持ちがいいと感じる場所（胸やお腹など）に当てるのがコツです。

その際、ヤケドには十分お気を付けくださいね。